従来の「縁切り」に代わり、多くの施工店に採用いただいている工法が「タスペーサー工法」です。
従来の「縁切り」は、塗装工程の後、塗料が乾くのを待ってカッターや皮スキなどで行いますが、 「タスペーサー」を用いた「タスペーサー工法」は、塗装工程の前に屋根材と屋根材の重なっている部分に挿入し、適切な隙間と通気性を確保するため、塗装工程後の「縁切り」作業が必要ありません。
「タスペーサー工法」は、平板スレート屋根の工事工程を短縮し、費用を抑えることができるため、多くの施工店に採用いただいています。
スレート屋根は最近の多くの住宅で使われています。
スレートとは板状の人造の石板で、屋根に段々に並べて設置します。
平らに並べるのではなく段々に設置されている理由は、水はけを確保するためです。
というのも強い雨が吹き込んだり、毛細管現象が起きたりして屋根材の下に水分が入り込んでしまうことは決して珍しくありません。
もしスレートが屋根にピッタリ貼りついていたら、その水分は抜ける先がなくいずれ野地板などの木材を腐らせてしまうでしょう。
しかし実際は段々かつスレート同士が数ミリ離れて重なっているため、入り込んだ水分は外に流れ出ることができ、野地板に水気や湿気が残らないようになっています。
タスペーサーは、スレート屋根塗装の「縁切り」を効率的に行うために欠かせない専用部材です。
カッターや皮スキを用いた従来の縁切り工法では、下記のような様々なデメリットがありましたが、タスペーサーを使用すればこれらの問題点をすべて解消可能です。
特長1
簡単作業で確実な「縁切り」
屋根材と屋根材の重なっている部分に挿入するだけで適切な隙間を確保。
特長2
作業時間を短縮
一般的な屋根なら約2~3時間で作業が完了。
従来の「縁切り」は、作業員2人で1日がかりの作業でした。タスペーサーを使用することで、工期を大幅に短縮することができます。
特長3
塗装完了後の作業が不要
足跡やキズ・破損のリスクが大幅に低減。
「タスペーサー工法」では、塗装工程の前に「タスペーサー」を挿入します。従来の「縁切り」作業と異なり、塗装後に屋根の上にあがる必要がないため、屋根に足跡がついたり、屋根材の踏み割れを防止することができます。
特長4
挿入したままで工事が完了
「縁切り」したかどうかが一目瞭然。
「タスペーサー」は、塗料との相性がよく、塗装がなじむため目立ちません。挿入された「タスペーサー」は「縁切り」作業を行った証。塗装工事完了後も、適切に「縁切り」したかどうかが一目瞭然なので安心です。
業者によっては工期や費用を抑えることも可能なため、スレート屋根の塗装を行う際は積極的にタスペーサーを使用して、効率的かつ高品質な縁切りを進めてもらいましょう。
よほどの理由がない限り、屋根塗装の縁切り作業の際にはタスペーサーを使用してもらうことをおすすめします。
工期を短縮できる点や費用面のメリットはもちろん、なによりせっかく塗装をするなら長持ちさせたいですよね。
また適切な縁切り作業を行うことは屋根塗装の効果を最大限発揮することにも繋がります。
これから塗装を行う方は是非検討してみてください🙇
NURI右衛門
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