住宅の基礎のヒビ割れを発見すると不安ですよね。
ヒビの程度と種類にもよりますが、放置すると雨染みの発生や地盤沈下、家の耐震性低下など、様々な悪影響を及ぼす恐れがあります。
この記事では住宅の基礎のヒビ割れの原因や種類、保険の適用条件などについて解説していきます。
【地震保険で外壁塗装を利用するための基礎知識】
地震保険は、その名の通り地震による被害を補償する保険です。単独で加入することはできず、火災保険とセットでの加入が必要です。
この保険では、建物や家財が地震や噴火、またそれらに伴う津波による被害を受けた際に一定の補償を受けられます。
補償の範囲は被害の程度によって分類され、「全損」「大半損」「小半損」「一部損」という4つの段階で適用額が異なります。
外壁塗装においては、地震による損傷が一部損以上に該当する場合に保険が適用される可能性があります。
ただし、経年劣化で発生した損傷は補償対象外となるため注意が必要です。
【外壁塗装に地震保険を適用するための条件】
地震保険を利用して外壁塗装の費用を補填するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず、損害が「地震によるもの」であることを証明できなければなりません。
具体的には、地震の後に外壁に明らかなひび割れや破損が見られ、これが経年劣化や火災と無関係であることを証明する必要があります。
さらに、損害の範囲が「一部損以上」であることが条件になります。
一部損とは、建物全体の損害が3%以上20%未満の範囲を指します。
地震発生後、迅速に状態を確認し、証拠を確保することが重要です。
また、損害発生から一定期間が経過すると、補償対象外となる場合がありますので申請のタイミングにも注意しましょう。
【経年劣化と災害被害の違い】
地震保険や火災保険では、地震や自然災害による被害は補償対象となりますが、経年劣化による外壁の損傷は対象外とされています。
経年劣化とは、長年にわたる使用による自然な劣化やダメージのことを指します。
たとえば、塗料の色あせや剥がれ、汚れの蓄積などは経年劣化と見なされます。
一方、災害被害とは、地震や台風、大雪などが原因で外壁に目に見える損傷やひび割れが生じた場合を指します。この違いを明確に証明するために、被害状況の写真や記録を事前に残しておくことが大切です。
万が一保険会社から経年劣化と判断されると、補償が受けられなくなる可能性があるため注意しましょう。
地震保険の請求方法は?請求する流れ
step1
保険会社に連絡
まず、契約する保険会社に地震によって基礎がヒビ割れことを連絡してください。契約者氏名、保険証券番号、事故内容、被害状況などを伝えることとなります。
step2
保険会社から必要書類等が送られてくる
保険会社に連絡すると、保険金の請求に必要な書類や案内が送られてきます。内容をしっかりと確認するようにしましょう。
step3
保険会社に必要書類の提出
保険会社からの案内に従って必要な書類を用意して保険会社に書類を提出しましょう。保険会社指定の保険金請求書、修理費用の見積書、被害の状況がわかる写真などが必要となります。
step4
保険会社による鑑定人の調査
鑑定人が被害状況の確認・調査を行います。調査結果と契約者からの申請書類などをもとに保険金の支払対象か審査を行い、支払われる保険金の金額が確定します。
step5
保険金の入金
保険金の金額が確定したら、契約者指定の口座に保険金が支払われます。
【基礎クラック】
地震により基礎のヒビ割れが発生している事例です。
数本のヒビ割れが発生しており、すべて外壁の境目から斜めに長く伸びる割れ方をしていました。
基礎部分は地震保険の査定において非常に重要になるため、数本程度であっても一部損認定される可能性があります。
地震保険の鑑定人による立会いとは、地震による被害状況を保険会社が認定するために、鑑定人が現地調査を行う際に、契約者も立ち会うことを指します。
契約者は、被害状況を直接鑑定人に説明したり、疑問点を質問したりすることで、保険金が適正に支払われるように確認する重要な機会です。
地震保険は原則、物件を立ち会いで調査をして損害を判断します。
その際に、契約者の元を訪れるのが「鑑定人」という査定担当者になります。
しかしながら、鑑定人も人ですので、損害を見落としてしまう可能性は否定できないでしょう。
そのため、少しでも被害の発見の抜け・漏れを防ぐために、地震保険申請サポート業者を利用するのがオススメです。
今回は、住宅の基礎のヒビ割れの原因や種類、保険の適用条件などについて解説しました。
基礎のヒビは様々な種類がありますが、亀裂の深さによっては安全性に影響が出てしまうため早めに相談をしましょう。
万が一の災害で基礎に亀裂が入った場合は、期日を意識してスムーズに申請を行うことが大切です。
火災保険、地震保険どちらも住宅を守る重要な保険なので定期的に保険の補償内容を見直すことをおすすめします。
NURI右衛門では、年間100件以上の物件の調査を行っております。
また地震保険だけでなく、火災保険の調査も一括で依頼することができるため、「面倒な作業」をサポートすることが可能です。
地震保険・火災保険の請求なら、NURI右衛門へお気軽にご相談下さい
NURI右衛門
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