住宅は築年数を重ねることで、外壁の劣化は避けることができません。
建物劣化状況は、東西南北で劣化症状や汚れなどが必ず違っているものです。
例えば、南面や西面は日差しを受けやすい面なので、紫外線による経年劣化が多く見られます。
反対に北面は日が当たらないことから、カビや藻、苔といったものが多くみられます。
軒天に排気口が取り付けられいる場合、軒天周りが著しく汚れてしまうことがあります。
地震や台風などの揺れで建物全体が揺れると、タイルが割れたり、剥がれたりすることがあります。
タイル目地にエフロ(白華)が発生する原因は、目地モルタルに含まれる水酸化カルシウムが、雨水や湿気によって溶け出し、表面に染み出ること、そしてそれが空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムとなることです。
塗装工事を行う際には必ず足場を設置しなければなりません。
高い場所での作業というだけでも危険性が伴いますが、不安定な場所での作業かつ丁寧で質の高い塗装を行わなければなりません。
いくら職人が高い場所に慣れているとは言え、足元が不安定で転落の可能性がある状態では作業に集中しづらいです。
そのため、足場をしっかり仮設して職人が集中して作業をできる環境を作ることで、塗装の塗りムラや塗り残しなどの確認をしっかり行えます。
タイル打診調査は、タイルが剥がれていないか、浮いている箇所やひび割れなどの状態を細かく確認します。
専門家が打診棒でタイルを叩き、その音や感触で判断します。
打診調査で浮きが確認された箇所に、マスキングテープなどを貼って印を付けます。
電動カッターを用いて目地の部分に切り込みを入れていきます。
ノミやタガネ、ハンマーなどを使って、タイルを剥がしていきます。
タイルを剥がす際は、下地を傷つけないように注意が必要です。
ひび割れたタイル撤去後に下地のクラックを確認しました。
タイル下地がひび割れる主な原因は、地震による建物の揺れ、外部からの衝撃、下地の劣化、温度変化による膨張・収縮などです。
スムースエポは、外壁のひび割れ補修に特化した1液タイプの弾性エポキシ樹脂で、高い弾性、追従性、水密性があり、ひび割れによる漏水を防ぎます。
タイルを貼っていきます。
お施主様が保存していたタイルの在庫がありましたが、それだけでは足りないタイルは近似色を材料屋から取り寄せました。
タイルの焼き発注も可能ですが、今回は足りないタイルは少量なのでお施主様と相談した結果近似色ということになりました。
タイルが完全に固定されたら、水と良く練った目地専用のモルタルをコテで目地に詰めていきます。
タイルの表面を拭き取り、汚れを落とします。
塗装を始める前に、高圧洗浄機を使用して苔や汚れ、埃を洗い流していきます。
外壁は、紫外線や雨風にさらされていますので、大気中の汚れが壁に少しずつ付着し、溜まった汚れが、壁にくすみやカビ、苔を発生させます。
新しく塗る塗料を長持ちさせるために必要不可欠な作業になります。
なぜなら、高圧洗浄を行わないまま外壁塗装を行った場合、汚れの上から塗料が塗られるため、下地と塗料の密着性が低下し、塗膜の不具合が起こることがあります。
高圧洗浄でタイルの目地や表面の凸凹を綺麗に洗浄します。
ベランダに敷いてある保護タイルも高圧洗浄していきます。
ベランダに敷いてあった保護タイルを取り外してからベランダ防水の汚れを綺麗に汚れを洗い流します。
洗浄剤で汚れを落とす前に、厚みのあるエフロや硬すぎるエフロはケレン等であらかじめこそぎ落とします。
洗剤を刷毛に含ませ、汚れに塗布し擦り洗い流します。
薬品の成分が残らないように念入りに水で洗浄剤を洗い流していきます。
タイルフレッシュ(艶有り)で中塗りを行いました。
タイルフレッシュは、一般の塗料と異なり、下塗りなしで下地と強固にくっつく優れた塗料です。
乾燥させてからタイルフレッシュ(艶消し)で上塗りします。
今回は艶消し仕上げとなりますが1回目は艶有を塗布します。
タイルフレッシュを塗装することにより目地部の劣化防止になります。
サッシ周りにシーリングを打設していきます。
サッシや玄関周りなどはシーリングがむき出し状態で仕上げられている仕様も少なくありません。
むき出し仕上げ仕様の場合は、上から塗装をしない分だけ紫外線が直にシーリングに当たるため傷みやすくなります。
一般的には紫外線に強い変性シリコンというシール材を使用します。
外壁のひび割れ(クラック)は、経年劣化や温度変化、地震などが原因で発生します。
ひび割れの種類や程度、原因に応じて適切な補修方法を選択する必要があります。
今回は、スムースエポでクラック補修をおこないました。
スムースエポは、ひび割れ補修に用いられる、ハンドスムーサー専用のエポキシ樹脂です。ハンドスムーサーと組み合わせて、UカットやVカットをせず、直接ひび割れを埋めて補修します。強接着力性、耐候性、防水性、遮塩性に優れており、湿潤状態でも硬化するため、様々な場所のひび割れに対応できます。
下塗り塗料を塗らないでそのまま中塗り・上塗りを塗ってしまうと、下地と塗料の密着性が低下してしまいます。
密着しづらい下地でも、適切なシーラーを間に挟むことで、密着性を向上させることができます。
いわば中塗り・上塗り塗料と下地との「接着剤」のような役割を持っています!
外壁にひびや凹凸があると、上から塗る塗料がムラになったり、剥がれやすくなったりします。
微弾性フィラーは、外壁の細かなひびを埋めたり、小さな巣穴や凸凹を埋めたりする事ができます。
そのため、微弾性フィラーを塗ることで、外壁の表面を滑らかにします。
また、微弾性によってひび割れの発生を抑える事もできます。
外壁塗装の中塗りは塗膜の強度を高め、仕上がりを美しくする重要な工程です。
下塗りと上塗りの間に行うことで、塗装の耐久性や保護効果を一層向上させます。
中塗りを怠ると外壁の保護効果が低下するため、しっかりと行うことが大切です。
中塗りをしっかり乾かしてから上塗り塗料をたっぷり規定量を塗っていきます。
上塗りとは、外壁塗装の全行程のなかで一番最後に行う作業のことです。
下塗りと中塗りのあとに上塗りで仕上げるという形になるので、外観の美しさを決定づけるという大事な役割があります。
また、上塗りによって塗料の性能を高め、住宅の寿命を延ばすことに繋がります。
シート防水用のプライマーは、下地の穴を塞いで、膨れを防いでくれます。
また、シート防水との密着性を向上させることもできます。
トップコートをよく乾燥させ、2回塗っていきます。
トップコートがシート防水を紫外線から守り、ぐんと長持ちさせます。
またツヤや色の均一性など見た目の美しさを保ち、はがれやひび割れを防ぐ効果もあります。
塗装によって雨樋の素材を保護し、劣化を防止します。
特に塩化ビニール樹脂製の雨樋は、紫外線による劣化が進みやすいため、塗装による保護が重要です。
シャッターボックスは多くの場合金属で作られており、塗装を施すことで錆の発生を抑制します。
特に屋外に設置されたシャッターボックスは雨や湿気にさらされやすいため、錆止めを塗布後に防錆効果のある塗料での塗装は必須です。
瓦棟のビス点検は、特に築20年以上経過している瓦屋根において重要です。
点検では、ビスの緩みや劣化や錆を確認し、必要に応じてビスの交換や補強を行う必要があります。
古くなって劣化した漆喰を取り除き、新たに漆喰を詰め直します。
漆喰には接着の目的もあります。
棟瓦に隙間があると瓦がズレやすくなり、落下するリスクも考えられます。
漆喰でしっかりと固定することで、地震や強風などの刺激にも強くなり、瓦屋根が落ちる可能性が低くなります。
トップライトの周辺シールとビス頭にもしっかりシール処理を行いました。
トップライトからの雨漏りを防ぐためには、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
ウッドデッキ塗装は、木材の劣化を防ぎ、長持ちさせるために非常に重要です。
塗装は、木材を紫外線や雨風から守り、色あせや腐食を防ぎます。
また、美観を維持し、デッキのデザイン性を高める効果もあります。
ウッドデッキの天端は、雨水で腐食しやすいため板金を被せる施工をご提案しました。
海にも近く塗装しても剥がれてくるでしょうから板金で巻いてあげた方が、長持ちします。
既存のトイレを取り外していきます。
新たにトイレを設置してしまうと、便器の裏に壁紙を貼るのが困難になってしまうため、便器を設置する前に壁紙を貼替えていきます。
これから取付けする新しいタンクレストイレです。
新しいトイレを設置して完成です。
K様、この度は数ある業者様の中から当社へご依頼いただき、ありがとうございました🙇
外装・内装の仕上がりに喜んでいただき、職人ともども喜んでおります。
小田原市では、とても劣化しやすい地域性となっております。
そのため超耐久仕様で塗装させていただきましたので、安心していただけると思います。
アフターメンテナンスで、今後の状態も確認させていただきます。
今後とも、末永いお付き合いをよろしくお願い致します。
担当者より