現地調査とは、お見積書を作成するにあたり建物の状態を把握することを言います。
建物の劣化状況、塗る面積、建物に使用されている素材、付帯部の種類など施工を行う上で必要になる情報を確認します。
コーキング材は経年とともに、紫外線や気温変化などのダメージによって劣化が進み、コーキング材の硬化や肉やせが進むと、ひび割れたり隙間が生じたりします。
サイディングの目地や窓廻りや設備廻りなどのシーリングに亀裂が生じたり、剥がれかけているなど劣化している場合は、防水性や気密性が保てなくなっている為、コーキングの打ち替えが必要となります。
建物状態は、東西南北で劣化症状や汚れなどが必ず違っているものです。
例えば、南面や西面は日差しを受けやすい面なので、紫外線による経年劣化が多く見られます。反対に北面は日が当たらないことから、カビや藻、苔といったものが多くみられます。
基礎に赤錆が発生している場合は、原因としては鉄筋の錆、アンカーボルトの錆、コンクリートの腐食などがあります。
バルコニーの飛散防止フィルムの劣化は、外貼りタイプで7年、内貼りタイプで10年程度で交換を検討するのが一般的です。
劣化症状としては、ひび割れ、剥がれ、気泡、白濁、色あせなどがあります。
性能低下や安全性の観点から、劣化が目に見える場合は交換を検討しましょう。
擁壁も年数が経過すると汚れや劣化が目立ちはじめます。
長い期間を経て蓄積されてきた汚れ・黒ずみ・苔などです。
建物を綺麗に維持していても、擁壁の汚れが目立つと美観を損なわれてしまいます。
塗装工事は、まず足場の組み立てから入ります。足場を組むことで、2階部分や屋根での作業を、安全に進めることが可能になります。
足場の設置は、一般的な戸建てでは半日から1日くらいの作業となります。
作業後は、メッシュシートと呼ばれる塗料の飛散を防ぐシートで家全体を囲います。
洗濯物は外に干すことが難しくなりますので、特にお布団などのお洗濯は、塗装工事前に行うことをおススメします。
塗装を始める前に、高圧洗浄機を使用して苔や汚れ、埃を洗い流していきます。
外壁は、紫外線や雨風にさらされていますので、大気中の汚れが壁に少しずつ付着し、溜まった汚れが、壁にくすみやカビ、苔を発生させます。
新しく塗る塗料を長持ちさせるために必要不可欠な作業になります。 なぜなら、高圧洗浄を行わないまま外壁塗装を行った場合、汚れの上から塗料が塗られるため、下地と塗料の密着性が低下し、塗膜の不具合が起こることがあります。
防水層の表面は、ほとんどの場合汚れていて、埃が付着していたり苔類がこびり付いていたりします。
これをそのままにして上から防水層を形成しても、しっかりした施工はできません。
ですので防水工事の際は、まず最初に下地の高圧洗浄を行う場合があります。
擁壁を塗装する前に、高圧洗浄機を使い汚れを洗い流していきます。
ガスケットは薄い板状のパッキンで、外壁の目地にはめ込んで使用します。
経年によって、この薄い板が反って変形したり隙間が出来てしまったりして防水機能が低下します。
ガスケットは外壁にはめ込んでいるだけですので、スルスルと取り除くことが出来ます。
ビスの緩み戻しを必ず行います。
こうすることで目地の暴れが少なくなりますので、コーキング材の耐久性をより確保することができます。
ガスケットを取り除いたあと、目地の両側にマスキングテープを貼り、コーキングが外壁に付いてしまわないよう養生します。
その後、刷毛でプライマーを塗布します。
バックアップ材は、建築工事において外壁の目地(継ぎ目)に使用される副資材で、コーキング材を充填する際に3面接着を防止してコーキング材の寿命を延ばすために必要です。
充填したコーキング(オートンイクシード)をならすには、ヘラを使うこと便利です。表面に段差がつかないように丁寧にならしていきます。
外壁塗装における養生の役割は、主に塗料の飛び散りを防止することです。 塗料は液体ですから、それを人の手で塗るとなれば、飛散はもちろんのこと、塗らなくてよい部分まで塗ってしまうことも考えられます。
よって、外壁塗装をする際には、あらかじめ養生を済ませてから塗装作業に入るのが一般的です。
こちらも養生を設置した写真です。
塩ビ鋼板に塗装する際は、塩ビ鋼板用の下塗り材を塗布することで、上塗り塗料に弱溶剤塗料を塗装することが可能です。
金属の塗装の際にケレン作業を行うことで、塗料の密着度を高め、塗装の仕上がりの美しさや耐用年数を保つことができます。
ケレン作業とは、塗装する前に金属の表面を清掃したり、サビや旧塗膜を落としたり、表面を荒らしたりする作業です。
金属に錆止め塗装を行うことで、金属の表面に防錆皮膜を形成することで、錆びを防ぐ効果があります。
難付着サイディングは、表面に特殊なコーティングが施されており、塗料との密着性が悪くなっているサイディングです。
専用の下塗り材を使用することで、塗装の密着性を高めることができます。
外壁塗装の中塗りは塗膜の強度を高め、仕上がりを美しくする重要な工程です。
下塗りと上塗りの間に行うことで、塗装の耐久性や保護効果を一層向上させます。
中塗りを怠ると外壁の保護効果が低下するため、しっかりと行うことが大切です。
こちらも同様に外壁の中塗り塗装を行っている写真です。
中塗りをしっかり乾かしてから上塗り塗料をたっぷり規定量を塗っていきます。
上塗りとは、外壁塗装の全行程のなかで一番最後に行う作業のことです。 下塗りと中塗りのあとに上塗りで仕上げるという形になるので、外観の美しさを決定づけるという大事な役割があります。 また、上塗りによって塗料の性能を高め、住宅の寿命を延ばすことに繋がります。
こちらも同様に外壁の上塗りを行っている写真です。
下塗り塗料: エスケー化研ハイブリッドシーラー
上塗り塗料:プレミアム無機マイルド
塗装によって雨樋の素材を保護し、劣化を遅らせる効果があります。
特に塩化ビニール樹脂製の雨樋は、紫外線による劣化が進みやすいため、塗装による保護が重要です。
耐久性を高めることで、頻繁な交換や修理の手間を省き、長期にわたるコスト削減になります。
スチール製のシャッターボックスであれば、錆を防ぐために塗装する必要があります。
塗装しないで劣化したまま放置していると錆が進行してしまい、穴があいてしまうこともあります。
穴が空く前に塗装することで交換しなくて済むので、メンテナンス費用を抑えることができます。
基礎塗装は、建物の基礎部分を保護し、コンクリートの劣化を防ぐことで耐久性が向上します。
基礎が劣化すると、建物全体の強度に影響が出てしまう可能性があり、災害対策の一環としても重要です。
擁壁の下地を固めるためにも、ここでしっかりと下地剤を塗り込むことが必要です。
このカチオンシーラーは接着剤的な役目もありますので、土台と上塗り材をしっかりと密着させるように塗装します。
艶無しのマットなタイプのセラミガードNEOで塗装します。
擁壁、門壁、ブロック塀などに塗る塗料は、艶無しを選ぶことが基本です。
なぜなら塗料というのは、一般的に艶があるほど透湿性が少なく、艶がないほど透湿性がある塗料となります。
もしも、間違えて艶有りの塗料や暑い塗膜の弾性塗料などを塗ってしまうと透湿性のないことで水分が壁内に溜まり、膨れを起こす原因になることもあるので要注意です。
中塗りをしっかりと乾かしたから次は上塗り工程です。
たっぷりと規定量を塗っていきます。
これで擁壁塗装の完成です。
接合部や目地などのひび割れや劣化箇所を補修し、下塗りのためのプライマーを塗布します。
プライマーが乾いたら、トップコートを均一に塗布します。
ローラーや刷毛を使い、防水層全体に薄く、ムラなく広げていきます。塗布した層が完全に乾くまで待ち、2度目の塗布を行います。
2度塗りすることで塗膜の厚みを均等にし、防水効果を高めます。
トップコートが完全に乾いたら、塗りムラや塗料の漏れ、接合部の隙間がないか最終点検を行います。
問題がなければ完成です。
劣化した既存の飛散防止フィルムをスケーラーとドライヤーを使って剥がしていきます。
新たに飛散防止フィルムを貼るためにガラスを一度取り外します。
お家全体がツヤツヤ・ピカピカとした外観になって、一気に新築のような雰囲気になりました。
私たちNURI右衛門は、これからもI様のご要望に寄り添いながら大事な建物を守るお手伝いを精一杯させていただきたいと思います。この度は、数ある塗装業者の中から弊社を選んでいただき本当にありがとうございました🙇